《変な遠慮してた。恋人同士なんだから、気を使うことないのにね。》

《普通の恋人同士みたいになりたい。》

その普通にという言葉にアキの想いが込められている気がした。

特別扱いされるのがイヤだったに違いない。

『絶対にいいクリスマスにしなきゃ!』

そう何度も自分にいい聞かせたんだ。

そして…、いよいよ。

クリスマスを迎える。