3月1日。

ボクはいつものようにバイトをしていたんだ。

きっと今日はアキの卒業式だ。

アキも無事に卒業しているはずに違いない。

卒業式が終わったら迎えに行ってアキの制服姿を初めて見れていたのかもしれない。

ボクはそんなことを考えていた。

昼を少し過ぎた頃だったろうか。

ボクに唐突に事件が起きたんだ。

いつものようにコンビニのレジに入っていたボクは一人の女性が店に入ってくるのを見て言葉を失ってしまった。

なんと入ってきたのはアキの母親だったんだ。