しばらく泣き続けたアキは泣き疲れたのかボクの中で眠ってしまった。

そんなアキをボクはただ見つめていた。

いったい何があったのだろう…。

そして抱き締めたまま、ボクも眠りについていた。


しばらくして目を覚ますとアキはまだ寝ていた。

ボクが起きたせいか、アキも目を覚ました。

『大丈夫?』

アキは強く頷いた。

目は腫れて赤かったが、表情はいつもように戻っていた。

ボクはアキに何があったのか問い詰めないことに決めた。

何があってもそばにいることしかボクにはできなかった。