「………」 「聞きたい事があるなら言ったら?ほら、」 ゆっくりと喉に力を入れる。 どれだけの間声を出していなかっただろう…… 「……がっ……こうは…?」 まるで、声の出し方を忘れてしまったかの様にパクパク動いた口。 なるべく大きく口を動かしたにも関わらず出た声は小さかった。 それに、一言しか。 それでも拓斗には通じたみたいだった。 わたしが久しぶりに拓斗に言葉を……疑問を投げ掛けた。 気のせいかもしれないけれど、 きょとんと頬笑んでいた拓斗が嬉しそうに、目が細まった様な気がした。