こんな所で、私から言うなんてどうかと思うけど……
私だって理想は拓斗からだし、場所は2人っきりになれる所が良いけれど。
そんな事ばかり重視していたって、
拓斗からは絶対に言ってくれないと思うから。
……私から言う。
「大学卒業してね、その時もしも……時雨さんが帰って来なかったら。私と結婚して?」
小声で、拓斗を見上げながら告げる、私からのプロポーズ。
カァっと自分の体が熱くなるのが分かって
俯きたいけれど、我慢して拓斗を見続ける。
「え……」
拓斗もいきなりこんな事を言われるなんて予想して無かったのか、目を見開いて私を見ていた。
次の言葉を発しようとしない拓斗に、
私は説得するように話を続ける。



