ハッ、と写真から顔を上げる。
いつの間にか私の横に立っていた拓斗君は
私の手にある写真立てに触れて私を見る。
コクン、と頷くと手から離れた写真立て。
拓斗君はそれを元の位置に伏せるようにして置いた。
“もう見るな”とでも言うように。
踏み込むな、と言うように。
そしてベットの縁へと歩いていって腰掛ける。
「今の、幼なじみさん?」
写真立てを私から取り上げて見えないように伏せた。
この拓斗君の行動からして私がこの話題に触れちゃいけないのは何となく分かる。
だけど、秀君からだけじゃなくて。
拓斗君からその話を聞きたくて、私はわざと聞いてみた。



