「いや、実家の方」
拓斗君は大学を機に一人暮らしを始めてるのは秀君からリサーチ済み。
実家、かぁ。
「――私、お邪魔してもいいかな?」
行ってみたい、拓斗君の家に。
どんな所に住んでいるのか、見てみたい。
知りたい。
拓斗くんのことを。
「え」
「駄目……?」
「駄目じゃないけど、来てどうするの」
冷たく言われた言葉に私も考える。
来てどうするのって……
どうしようもないけれど、でも拓斗君の育った家を見てみたいと思った。
幼なじみさんとの思い出も沢山あるだろう、家に。
「んー…どんな家に住んでるのか気になって」
「何それ。何も無いから」



