そのまま花音がもたれ掛かっていたベッドに押し倒した



「なつ…め……?」



止めどなく花音の瞳から涙が零れる



「なぁ―…花音。賭けの命令、今していい?」



「……え…っ」






「……抱かせてよ」






嫌いになればいい……



俺のこと、嫌いになって軽蔑すればいい……



「な、何言って……」



「そのままの意味だけど…?」



花音のブラウスに手をかける



「えっ!ちょっ!!」



必死に抵抗する花音



「邪魔。」



冷たく言い、手を押さえた



「いや!!棗!やめてっ!!」



ブラウスの裾から手を入れた



「お願い…やめて―…」



いつもの強気な花音はどこにもいない



俺の下で、ただ泣くばかりだ……