その時、チャイムが鳴った ハッとして、やっと足が動き、花音を追いかけた もちろん花音の姿も、蓮の姿も見えない でも…花音の行くところは何となくわかってしまう 花音… 花音!! 走って走ってやっとたどり着いた こんなに必死に走るのは久々で、息が少し荒れる たどり着いたのは屋上 何故かわからないけど、心臓がイヤに激しく動く 早くドアを開ければいいのに…… 手が震える…… まるで開けるなと、拒否反応が起きてるように……