「花音!もっと早く走れねぇのかよ!」



「はぁ―…はぁ―…、これ以上…無理……」



さっきから必死に後を追って走ってくる花音




「はぁ―…、もうどうせ遅刻だし、ゆっくり歩いていくか。」



息を整えながら俺は歩き出した


あからさまに「よかった」って顔をしている花音



「体力ねぇな―。花音」



「なっ!それは昨日棗がっ……!」


歯向かってくる花音まで、可愛く見えてしまう


「俺が?」


「イヤ……何でもない…」




顔を俺から反らしうつ向く


「ふぅ―ん。昨日、激しかったからね〜」



「っっ///」



当たりか(笑)



赤い顔が俺を見る