「いや―。意地悪しちゃって悪かったね」



おじさんがニコニコしながら話した



「花音ちゃんが努力してるのは、花音ちゃんのおばさんから聞いて知ってるよ。」


「えっ?」



「夜遅くまで勉強して、今回のテストで上位に入ったんだろ?」



「ほんとなのか?!花音?」



驚いた顔であたしを見てくる棗



「な、何よ…。信じてないの?」



「いや…、だってお前…いつも後ろから数えた方が早い奴だろ?」



「ゔっ…それはそうだけど……」



「それだけ花音ちゃんは頑張ったんだ。」



「………おじさん」



「そんな2人を引きはなそうなんて、間違ってた。悪かった。」


そう言って立ち上がり頭を深く下げた