「ちょっ!玲華さん待ってください!」



必死に止める親父


こんな奴、止める必要もねぇのに…


「玲華、待ちなさい!」



相手の両親も必死に止める



どうしても、親たちは俺らを結婚させたいみたいだな……






「棗!謝りなさいっ!」


は?謝る?



………俺が?


「俺…、謝る気ねぇから」



「っ!そこまでして花音ちゃんに拘る理由はなんだ!?せっかく別れさせたのに!」




「………は?」



今……親父なんて……




「別れさせたって…どういうことだよ…」



「…あっ―……」



明らかにヤバいって顔をした親父




「親父が!親父が…俺と花音を別れさせたってことかよ…」



だったらすべてが繋がる……



立ち上がりギュッと手を握りしめながら親父を見る



握りしめた手が、怒りからか小刻みに震える