「ちっが―うっ!!」


「うぅ゙…」




毎日の放課後、スパルタ教育も慣れて?きた今日この頃



「だから!それはこの公式で……」



ずっと付きっきりで勉強を教えてくれている美羽


「あぁ、これね。」


「そうそう。」



「……あぁ!解けた―!」



数学の応用が解けて、つい笑みが溢れる



「まぁ、数学は何とかなったか―…」



ホッと胸を撫で下ろしてあたしを見る



テストも明日で最終日を迎えようとしていた



今まであり得ないほど、勉強したと思う。



授業も真面目に聞いていたし、夜だって遅くまで美羽に習ったことを復習した



その効果もあって、今のところ手応えはしっかりある


それもこれも棗のご両親に認めてもらうため―…



単純な考えかもしれないけど、今のあたしには、これしか思いつかなかった…