その次の日からのテストは全く集中出来なかった
時間が過ぎるのは早く、ついに明日は見合い日だ。
刻々と進んでいく時間―…
「棗、今日一緒に帰らない?」
「えっ…」
久々に俺にかけられた花音の声
「あっ、用事があるならいいの。」
「い、いや…別に何もないから。帰るか。」
「うん。」
ニッコリ俺に笑った花音
――ドキッ
やっぱりまだ好きだと実感してしまう
久しぶりに一緒に帰る道…
隣に花音がいる…。
それだけで安心と心地よい胸の鼓動が聞こえる
「ねぇ、棗。」
「ん?」
「聞きたいことがあるんだけど。」
「…何?」
もうすぐで家に着きそうなところで、足を止める