「はぁ―…はぁ―…」




あの後、学校からずっと走って帰ってきた



何も考えず、ただがむしゃらに走った



乱れた息をゆっくり調えながら部屋に入る



未だに火照っているあたしの身体



そんな身体をギュッと抱きしめて座り込んだ




力強く抱きしめられた時に思い出された、懐かしい体温



たった1週間しか経っていないのに、愛しく感じてしまう温かさ



ダメ……


ダメ…………。





もっと深く、この気持ちは封印しないと―……。