あっ………
久しぶりに見た…。
花音の笑顔。
「あははっ―……あっ…」
俺ともう一度目が合うと、花音は笑うのを止めてうつ向いた
「あの…やっぱり、あたしが家で考えてくるね」
は?
突然何を言い出すのかと思っていたら、バックにプリントを詰め帰ろうとしている花音
「ちょっ!おいっ!」
走り去ろうとする花音の腕を掴んだ
そして花音が振り向いた瞬間
――グイッ
身体を引き寄せ、抱きしめた
「ちょっと!棗!離し…」
「イヤだ。」
「っっ……」
「なんで…だよ…。」
「えっ……」
なんで…………
「俺と別れて幸せになったんじゃなかったのかよ?」
「っっ…幸せ…だよ」
俺の腕の中で小さく聞こえた声


