「へぇ―。花音は相当、イジメられるのが好きなんだなぁ―…」



口元は笑っているけど、目が笑ってないっ!!


ヤバい!この流れは確実にヤバいっ!!



これまでの経験上で学んだことの一つ…



棗がこんな笑い方をする時は何か良からぬことを考えている時だ……



「あの……棗……?」


「そうだな。ちょうど保健室でベッドもあるわけだし……シちゃおっか♪」



っっ!やっぱり!!



「いや…あの、棗?ここ学校だし、それに…もう昼休みも終わっちゃうし…」



椅子から立ち上がり、後退りをする


「大丈夫。次はちゃんと鍵かけるから。それに授業なんてサボッちゃえばいいしさ♪」



ジリジリ、ベッドの方に積めよってくる棗



それから逃げるあたし



「っ!ダメだって―っ!!」



それから昼休みはずっと棗の誘惑から逃げる時間だった……