「………ん…っ」


温かい感覚に包まれながら目が覚める



あっ…棗……



ずっと抱きしめてくれてたんだ―……


ゆっくりと頬に手を伸ばす


やっぱりカッコいいよなぁ―…



綺麗に整った顔に、改めて惚れ惚れとしてしまう



頭も良くて、スポーツ万能で……完璧なこの人があたしの彼氏なんて……




今でも少し信じられない……



「……見すぎだろ」



「えっ…ひゃっ!」



パチッと開いた目に驚き、頬を触っていた手を引っ込めた


「おっ…起きてたの?!」



「あんなに視線感じて、逆に寝てる方が凄いだろ?」

クスッと笑みを浮かべる棗に対して、そんなに見てしまっていた自分が恥ずかしくて、頬が熱くなるのを感じた