「よっ。」
玄関を出てすぐに聞こえてきた、愛しい人の声
「おはよ。棗♪」
いつも通り待ってくれている…
それだけで1日がハッピーな気分になれる
「じゃあ。行こっか♪」
「あっ、ちょっと待って」
「えっ?」
――チュッ
「なっ///!」
突然降ってきた触れるか触れないかのキス
「おはようのキス♪」
意地悪そうな棗の笑顔
「こ、ここ!うちの前だから!誰かに見られてたら!!」
「いいじゃん。別に。」
よくないよ!!
恥ずかしすぎて外歩けないっ…
「それにさぁ―…」
「なっ…何よ。」
ニヤッと笑いながら、耳元に近づいてくる顔
「昨日はそれ以上に恥ずかしいこともしたんだし♪」
「っッツ!!///」
囁かれたその言葉に、身体がピクッと反応して、真っ赤になる