「あっ。そういえば、これ…」


「きゃっ!」



「な、なんだよ?!」



「だっ…だって棗が突然近づいてくるから……」



身体を傾け、顔を近づけてきた棗から逃げるようにして離れた



「はあ?俺はただこれを…」


そう言って保健委員のファイルを扇いで見せた




あっ…ファイル……ね?



何あたし焦ってるの?!



意識し過ぎだって!!



「ふぅーん」



意味深に笑いながら、あたしを見る



「なっ、何よ?」



「…お前さぁ、さっきの奴らのせいで、意識してんだろ?俺のこと」



「っっ///」



ニヤリとしながらあたしに棗が顔を近づけてくる