―――――――――……
「花音、早く行くぞ」
「あっ、ちょっと待ってよ―」
今からあたし達が向かうところは保健室
今日から1ヶ月間はあたし達が保健室当番
つまり昼休みは保健室にいないといけない…
「失礼しま―……」
「あっ…あっ…」
保健室に入ったとたんに聴こえてくる色っぽい声
こっ…これって……
「んあっ…だめっ……そこは…」
カーテンのかかったベッドから聴こえてくる女の人の甲高い声と、ベッドの軋む音
金縛りにあったかのように動かない身体
ちょ…ちょっとこれって……
うぅ〜〜//」
どうすればいいのよ―…
な、棗は平気なのかな…。
チラッと横目で見る
あっ、あれ?いない?
隣にいたはずの棗の姿が見えない……
――シャッ
それと同時に聞こえたカーテンの開く音


