「レイカさん!無事だったのですね…」

もう一人続けて入ってきた。

メガネをかけたハーフっぽい男の子。



二人は私を見て何かに気づいた。


「レイカ…?どうした?」



多分、彼らも私の知り合い。

でも…記憶がない。



「マヤ、レイカどうしたんだよ」



マヤ。


そう言われると、始めからいた男の子がゆっくりと口を開いた。


「レイカは記憶を失った―」


告げると彼は部屋を出た。

重たい足取りが目に焼きついた。