「―は?」

「あなた…誰?私の知り合い―?」


彼は大きく目を見開いた。

あきらかに動揺してる。


リュウキが後ろから現れた。

「レイカ、俺わかる?」



「知ってるよ。リュウキ」


リュウキは安堵の表情を浮かべた。


そして、隣で立ち尽くしている彼を外に連れ出した。



しばらくして、先生が入ってきた。



「ちょっと今から検査をします。記憶障害があるかも知れません…」



―記憶障害?


私、事故にあっただけでしょ?そんなの知ってるよ?

あ。

でも、思い出せないことがある。何で事故にあったのか?

それがわからない…