ご主人様はトップアイドル?!

―着いたのは…お墓だった。

いかにもデートではありません、そんな感じだった。


「ごめんなレイカ?期待させて…」

「うっ…ううん。」

正直な気持ちは伝えずらかった。




本当に申し訳なさそうなマヤくんを見てしまったから…



「でも、何でここに?」

「あー。お袋の墓参り?ちなみに、二人目の」



私はビックリした。

あんなにもマヤくんを痛めつけた人の、お墓に?



「親父から色々と聞いてさ。とりあえず一回だけでもって…」



少し悲しげな顔をして歩き出した。


手にはお花とおけが握られている。