ご主人様はトップアイドル?!

「お姉ちゃん?」

「何か理由があるんだよね?」

「うん...」

「じゃあ、帰ったら聞かせて?今は楽しんでおいで」



お姉ちゃんに背中を押される。

すると、静かに家の扉を閉めた…


マヤくんは私の顔を覗き込むようにして見た。



「お前の姉ちゃん、優しいな」

すると、頭をポンポンと軽く叩いてまた手を繋ぎなおす。


さっきとは違う。

いわゆる恋人繋ぎ。


お互いの体温が肌で感じられてちょっと恥ずかしい。



「レイカ、行きたいところあるんだ―」

「うん、わかった。行こう」


私はてっきり楽しい場所にでも連れて行ってくれる、そう思ってた。

でも、違った―