ご主人様はトップアイドル?!

安心して玄関へ向かう。

するとマヤくんは私の手を握った。


「おじゃましました」

ぺこっと頭を下げて家を後にしようとした。

しかし―



がばっっっっっ!!!!!



お姉ちゃんがいきなりマヤくんの帽子を取った。

帽子の下から現れたのは…



「やっぱね…」


お姉ちゃんは不思議な目でマヤくんを見た。

…気づかれてたんだ。


「声が似てると思った。で、よく見たら案の定…」


はぁ~っと大きなため息をついて帽子をマヤくんに返した。


「ん。いっておいで」