「マヤくんに話してませんよね?」

「あぁ…」

「話してあげてください。マヤくんは、マヤくんは絶対にっ…」




バンッッッッッッッ!!!!!!




いきなり扉が開く。

驚いて扉の方に目を向けると、そこに立っていたのは…



「マヤ…くん」

やっぱりマヤくんだった。



「…レイカ。全部、全部聞いてた」

「え?」

「今、扉の向こうにずっといた。話し声…全部聞こえた」




…じゃあ、マヤくんは社長…お父さんの気持ち…


「親父…話がある」

「マヤ…」


「レイカ、ありがとう」

「マヤくっ―」