パタン...



静かに社長室の扉が閉まる。

今、部屋にいるのは私と社長。


何となくきまずい…




「レイカちゃん」


「はいっ!」


いきなり名前を呼ばれて驚いたのか、声が裏返ってしまった。


「緊張しなくていいよ」

「はぃ…」



そんなこと言われてもぉっ…

彼氏のお父様なのですよ?!



「レイカちゃん。マヤの過去…知ってる?」

「―過去?」


「レイカちゃんでも話さないのか…」