気持ちを察知してくれたかのように、

マヤくんが私の手を握った。



彼の温もりが肌に伝わってきて、少し安心する。


「入って」



言われてきたのは…


=社長室=



「…っ、そういうことかよ」


マヤくんは状況を理解できたようで顔を曇らせた。

何?これから何が起こるの?



コンコン


「社長、失礼します。つれてきました」


安藤さんが深くお辞儀をしてこの場を去っていった。

マヤくんはそれを見届けると、ズカズカと入っていった。



「話あんだろ?早く言えよ。」