安藤さんは優しく微笑むと話してくれた。



「マヤはいつだってレイカちゃんを思ってるよ」


「…え?」


「本当だよ。この間も寝言で“レイカ”って言ってたよ?」



…ウソ。

寝てても私のコトを考えてくれたの?


なぜだか急に温かいものがこみ上げてきた。



「ふえっ…あん…どぅさ…あのっ、ヒクッ」

「マヤに会わせてほしい?」



こくっ



うなずくと安藤さんは優しく手を引いてくれて、

マヤくんがいる場所に移動させてくれた。



コンコン


「マヤ?ちょっといいか?」

「はい、どーぞ」