「あったりまえだろ?」


「レイカさんは必要です」


「一生TRIPLE×KISSの傍にいろ」




私は心から笑った。


「うん!TRIPLE×KISSの傍にいるよ!」



――

――――


「騒げぇぇぇっっっっ!!!!!!!!」


TRIPLE×KISSのデビュー記念日コンサート。

会場はもちろん満員。



そして、私は舞台袖で緊張していた。


なぜかというと、今日、マヤくんの婚約者として紹介されるからだ。



「では、みなさんお待ちかね、マヤの婚約者の登場です!」