「悪いかよ」

「全然」


互いに微笑みあって、長~いキスを交わす。


いつのまにか、ドームにはサクくんとリノンくんの姿はなく、二人だけだった。



マヤくんは私の手をとり、ステージの中央へ導いた。

そして、舞台袖から予想していなかった人物が出てきた。



「リュ…リュウキ?」



リュウキが優しく微笑みながら近づいてきた。

「レイカ、マヤ、話があるんだ」



「リュウキ…」


「俺、レイカを諦めるよ」



突然の告白。

私は予想だにしない言葉だったので、頭がついていけない。