「レイカの事故の原因―俺なんだ」


衝撃的の事実。

…彼が原因?

そんな…そうなの?



「レイカ、本当にごめん。辛い思いさせて…」



私はいきなり抱きしめられたことにとまどいを感じた。

でも、その温もりはなぜか、

リュウキよりも懐かしくて、愛おしいものだった。



そこで思った。

私は本当に、リュウキじゃなくて、この人を選んでたんだ…


そう思った。



「レイカ…ごめん。今日で会うの最後だから」



「え…」


私はいきなりすぎて驚いた。

いくら記憶を失ったからとはいえ、彼が大切だったことは紛れもない事実。

なのに…