なんかムカつくよね。
可愛いけど。
七瀬は右手のひらを上にして、スペースを指し示す。
「ようこそようこそ!」
「……狭いぞ」
「気にしません気にしません!」
「……すげえうれしそうだね」
「だって一緒に寝てくれるんでしょ?」
……うわー。
なにそれ、超可愛い。
「……負けました」
「私に勝とうなど100年早い!」
「それ七瀬最強じゃね」
「ふっふーんっ!」
小学生の如く威張る七瀬の隣、俺は諦めた、と言う風にその狭いスペースに寝転がる。
すると七瀬は、壁向きだった体勢をくるっとこちらに向けて笑う。
ホントなんなんだろうねこの可愛い生き物は。
ふざけんなって感じだよね。
どこまで離れがたくさせりゃいいんだよっつーね。
「……んじゃ、電気消すぞ」
「豆球!」
「わかってるっつの」


