「そォかよ」
「まかせろ」
「……っつか、なんかこれ高校ン時思い出すなー」
「せやんな!俺も今思とったところやし!」
「同じ思考回路とかヤだな」
「なにそれひどい!」
「…………」
「…………」
「……懐いなー」
「せやなあ……」
懐かしいとか言っても、まだ2年そこそこしか経ってない。
でも、2年ってのも短いようで長いようで。
2年の内に変わるモンもあるし、変わらないモンもある。
変わったものを見つけると寂しくなるし、変わってないものを見つけるとホッとする。
居場所がまだ、残ってたんだな、とか。
とりあえず今俺が思うことは、袮夏が変わってなくてよかった。
……とか、言ってみる。
「……なんやねん、にやにやして」
「……いや別に」
「気色悪いな!なんや!オモロイことなら俺にも教えろ!」
「さて、風呂借りるか」
「逃げた!っちゅーかお前着替えあらへんやろ!」
「あー……」
「しゃーないなあ。優しい袮夏さんがパンツ貸したるわ」
「死にさらせ」


