「あ!有架キサマ!それ俺が食べる予定のカップ麺や!渡せ!」
「ヤダ」
「お前はこっち食え!これの方が好きやろ!」
「ソーダッケ?」
「ひでェ!」
「嘘だっつの。んじゃ、それ食う」
「わかってらっしゃる!」
「同じの2個買っときゃいいんじゃねーの」
「いやー、いろいろ食べてみたいやん?」
「まあな。あ、それあとでちょっと食わせて」
「おー、ええよ」
どうでもいいような会話が流れる。
それが何故か不思議な気がする。
さっきまで、いろいろと非現実的のようなことがあったから、かもしれない。
ホント、不思議。
非現実的なことが起ころうとも、何があろうとも、時間って流れていくわけだし。
そう考えると、何かしなければ時間がもったいないとか思ってしまったりするけど。
まあ、焦ってもどうにもなんないらしいし。
とりあえず俺は、ラーメン食べることにする。
「あー、カップラーメンとか久しぶりに食った」
「ええなお前ン家……おばさん料理上手いねんなあ……」
「伝えとく。はりきって作りにくると思う、たぶん」
「全力でお迎えいたします」


