呆れたように笑って言うと、対する英璃は超真剣と言うように大きくうなずいた。
『だってさ、昨日帰ってきてからずっとあの調子だったし』
『飯とか食ってんの?』
『喉通らないらしいよ』
『なにその初恋みたいな話』
『まあ告白されたらしいから……って、しまった!』
慌てて自分の口を塞いでいる英璃だが、時すでに遅し。
……え?なに?
永瑠が告白された?
おいおい。
今日はエイプリルフールじゃないデスよ。
……って。
『……マジかよ』
『ボクハナニモイッテナイ』
『カタコトになってんだよバカ正直』
『うっ……』
『まあ永瑠の用意が終わるまで時間もあるし、詳しく聞かせてもらおうか』
『たった今僕の死亡度が高まりました』
『大丈夫大丈夫。言わないから。たぶん』
『たぶんとか!絶対僕が言ったとか言うなよ!』
『はいはい』
『嘘だこの人絶対言うつもりだよ!』
“僕はまだ死にたくないー!”とか大げさに叫びだす英璃から、バッチリと永瑠の話を聞き出したのは、まあ言うまでもないけどね。


