朝から悲しくなる奏との自分比べを心の中でしているうちに学校に着いた。



教室までの道を奏と一緒に歩いていると奏がニヤニヤしながら話しかけてきた。


「残念だったねー?今日、予報じゃ雨の予定だったのに晴れちゃってバス乗れなくって好きな人に会えなかったじゃん」



「再来週は雨の日あるもん!」

わたしは赤くなって答える。