「でさ、そこで部長が…」 「あははそうなの?」 いくら田舎のほうといっても朝だから人は多い。 周りの人の迷惑にならないように私達は小声で話す。 「それフルート?」 あたしの持っているフルートの箱に気づいた町屋くんが言う。 「うん。よくわかったね!あたし吹奏楽部なんだ」 「フルート吹けるんだ!俺の知り合いもさフルートやってんだ」 町屋くんはうれしそうな顔で話す。