ハルジオンの花言葉は
「追想の愛」



「裕太、おはよう! 起きて!」

「ん……おはよ……。なんか、懐かしい夢、見た」

「どんな?」

「中学生の頃……? だった、気がする。もう忘れた……」

 覚えているのはあの二人が出てきたことだけ。お互いに、似ていることがアイデンティティだった双子。

「元気かな……今度、誘ってみるかな……」

 僕の呟きに「誰を?」と問いを返す可愛い人を、腕の中に引き込む。あの二人も、一対一でこんな関係が築けていたらいい。
 二人と飲みながら、思い出話と……惚気話(のろけばなし)でもしようか。
 トンカツの美味しい居酒屋があるんだよね。



end.


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