「っ……はは! 教科担で関わる位じゃ、二人を見分けるのは難しいよ。っていうか、ああいう嘘吐くから、余計に見分けられないんじゃん。……だいたい二人とも、見分けられたいと思ってないよね」

「うん」

 綺ちゃんと顔を見合わせて頷いた。だって、誰にでも見分けられると思ってない。
 一卵性双生児の私と綺ちゃんを見分けられる人は少ない。家族を除くと、数人の友だちだけ。
 その少ない友だちの中の一人がゆーただ。

「でもゆーた君だって、知り合って一年とちょっとしか経ってないよ?」

 綺ちゃんがゆーたを見上げる。

 ゆーたとは中学校に入学してから知り合ったから、一年と少し。でも、仲良くなったのは入学してすぐじゃなかったから実質一年経っていない。
 確かにゆーたは、私たちを見分けられる様になるの早かったなぁ……。

「そりゃ、中には例外もいるよ。僕みたいに、賢くて観察眼が鋭い、ね……って痛!」

 ナルシストに横からおでこにチョップを入れておいた。

「はいはい。せっかく成績が良くても、性格が残念だっていう例外もいるみたいだねぇ……」



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