莉子の家へ行く前は…この仕事が終わったら、二人で旅行するつもりだったしな。


元々使うつもりの金が少し余分に使っただけの話しだからな。




「…ねぇ…明日行くの?」


「ああ。後はお前一人でも大丈夫だろうしな」


「そう。ねぇ、また会える?」


「どうだろうな。どこかで会った時は、声かけてくれな」


「…ええ、わかった」


「…三年間…ありがとうな」


「…ううん。私の方こそ…ありがとう」




その夜は互いに何でもねぇ会話をして、眠りについた。