玄関から外へ出てドアを閉めるも暫く立ち尽くしたまま動けずにいた。 莉子は大丈夫だろうか。 今頃…一人で…泣きじゃくってんだろうな…。 「……ク…ソッ…」 俺は意を決して車へ乗り込み、麗奈の待つホテルへと向かった。 車のスピードは段々速度を増して行く。 車に八つ当たりして…何してんだ俺…。 本当…何してんだ俺…。