「二度と麗奈に近付かないと…約束できるか?」 「……ぅ…っ…」 苦痛に恐れて声が出ないのか。 それとも…分からず屋なのか。 …試してみるか。 一旦男の腕を離してやった。 男は俺の腕から逃れた瞬間、キッチンへ走り置いてあった料理包丁を掴み振り返る。 …やっぱりか。 あれぐらいじゃ、脅しにならねぇよな…。 …なら仕方ねぇな。