麗奈が血相を変えて部屋から出て来るなり俺の腕を強く掴む。 「隼人。ねぇ…やっぱり考え直して欲しいの。隼人まで巻き込みたくない」 「…俺がお前を助けてやりてぇんだから、気にするな」 「…でもっ」 「…行くぞ」 2階へと上がり部屋のドアを開くと、男がいるであろう部屋へ入る。 男はソファーで寝そべりくわえ煙草を吹かしながらテレビを見てる。 …いい度胸してんじゃねぇか。