カフェへ着くと、店内に入り辺りを見回した。


モダンな作りの室内の一番奥にある二人がけ用テーブルに麗奈がいた。


同じ様な光景を目にするのは何度目だろうか。


待ち合わせの時はいつもお前が先に待ってたんだよな。


懐かしいな。




「…待たせて悪いな」


「いいえ。来てくれてありがとう…」


「…そんな事より…いきなり呼び出して、どうした?」


「…ううん。ちょっと会いたくなっただけなの」




苦笑いを浮かべる麗奈。


会いたかっただけ?


何か理由があるから会いたくなったんじゃねぇのか?