こんな時間に…誰だ。 「…隼人さん」 この声は…優花か…。 声質は莉子とうり二つだが…よく聞けば全然違う。 莉子はおっとりした話し方だが優花は若干早口だからな。 「…なんか用か」 「…なんだか眠れなくて…一緒に寝て欲しいなって…」 優花はベッドのシーツを開くと俺の返事を聞かずに中へ入って来る。 「何やってんだお前」 俺はすぐ起き上がると、部屋の電気をつけて優花へと視線を向けた。