何緊張してんだ俺。 莉子よりもすぐ傍にいる優花には…何も感じねぇのに…。 …どうかしてるな。 「隼人さんも泳げばいいのに」 苦笑いを浮かべながら背を向け歩いて行く莉子。 その姿を見て一昨日の夜、握った手やあん時の寝顔を思い出してしまった。 また俺の鼓動が高鳴ると同時に体が熱くなって行く…。 この感情には…薄々気付いていたんだがな…。 しらばっくれんのも…限界か。