莉子は逃げる様にして家を飛び出して行きやがった…。 何考えてんだ。 「痛いよぉ…」 「はぁ。莉子といいお前といい…どんくせぇな」 「…だってぇ」 幸い傷は浅いから軽傷で済んでよかったが。 莉子と同じ様に手当てをしながらも、莉子の事が気になって仕方がない。 今日はいつにも増して様子がおかしかったからな…。 一人で大丈夫だろうか。