少しして携帯電話が鳴り響く。 きっと隼人さんからだ…。 出たくないけど…ちゃんと出なきゃそれこそ心配になるよね…。 「…はい」 『…今どこにいる?』 「…スーパーの近くだよ…ちょっと…寄り道しても…いいかな」 『………1時間だ。1時間で帰って来い。わかったか?』 「…わかった。ありがとう」 暫く考えたのちに隼人さんは1時間だけ一人になる時間をくれた。 …ありがとう。